MILK HALL

  

　今、お帰りになられたお客様は超ＶＩＰの方でした。

エスコートされた男性が前から話されていたので知ってはいたのですが、、、。

お寿司を召し上がられウチにいらして、

『グラスワインで重いヤツがありますか？』

『それならばイタリアのクマロがございます』

キュキュ、コルクに軽いインキ臭が、、、。

ンッ？　口に含むと、、、、。ダメだっ！コリャ！

我々の言葉でいう『ヒネてます！』

『申し訳ありません。スグに別な物と取り替えます。

　若干軽めになりますがラネッサンの９７年でございます』

平身低頭謝りまくりその場は収まりましたが。

何でこんな大事な時に、、、、。

人生で２回目の『ヒネたワイン』に当たりました。オメデトー、

って、コラ！　アンタ！　モンテプルチアーノ種の名人じゃないの？

何て怒っても自然の物だからしょうがないのですが。

気持ちを入れ替えて仕事しましょう。







  

　昨日の夕食は『パパス・ダイナー』でした。

サラダとハイライ＋パン１個。美味かったぁ～。



ウチに戻り梅園温泉にチャッポンと浸かり部屋に戻ると睡魔が来た。

目覚めは午前２時３０分。終了の連絡がないので電話をすると

『今、最後のお客様が帰られました。これから片付けます』

お疲れ様でした。と。電話を切る。

さて、どうしたものかと冷蔵庫を開けると空っぽである。

買いに行くのも面倒くさい。お茶を飲みながら煙草を吹かす。

寝ちまうか、電気を消して横になる。

ウトウトすると表の酔った男女の笑い声で覚醒する。

フラリと外に出て散歩をしてみた。

彼女と散歩したコースを辿ると遅くまでやってる居酒屋で

楽しそうな笑い声が聞こえた。ははーん、あの娘がいるな、

と、思ったらガラリと戸が開きあの娘が顔を出した。

軽く会釈だけしてフラリフラリと海に向かう。

暗い海面を見ながら『ツマンネェナァ～』と呟き部屋に戻ると、

当たり前だけど出た時のまんま。

寝るべ、そう、こんな時は寝るのが一番！と自分に言い聞かせベッドに潜る。

彼女の事を思い出しながらいつの間にか寝ていた。

夢に出てこなかった。朝起きて何もする気力がない。

もう少し寝るか、、、。