MILK HALL

　それは突然やって来た。　いつものようにサクちゃんの

『オトーシャン、オハヨー、ペロペロ攻撃』を受けたワタシを待っていたのは、、、。

彼女の『たまには家族でお出かけしませんか？』攻撃だった。

ワタシは寝不足だ！二日酔いだ！の反撃も虚しく車に乗せられわさだタウンに。

混雑している駐車場で待っているその時にワタシの脳が覚醒した。

今だッ！　皆を車から放り出しワタシが運転席に体を滑り込ませた。

カージャックを成功させタイヤを軋ませながら走るワタシを見て

『オトーシャン、ステキィ～』と言いながらキスしてくるサクちゃんに、

『チョロイもんさ』と答えたワタシ達が向った先は

丘の上のパパロッティのいるパパスダイナー。

久しぶりのパパスは忙しそうだった。　積もる話も山ほどあるしユックリするか。

大人のハイライをオーダーし余裕をこいてるワタシの携帯が鳴った。

『映画を観るの止めたからすぐ来なさい！』

『ハイッ！直ちにお迎えにあがります。　でもハイライだけは食べさせて下さい』

と、強気に答えた。　ハイライを完食してわさだタウンに戻って電話をすると、、、。

呼べども呼べども応答無し。　駐車場をサクちゃんと散歩する事１時間少し。

『今、カラオケが終わったから迎えに来て！』の電話を受けて待ち合わせの場所に行くと

『オソーイ！』のクレームの嵐。　だって車が一杯で進まないですよぉ。ゴメンナサイ。

ウチに戻りソファーで横になると娘がデジカメでパシャリ。そして一言。

『要介護のジイさんみたい』



今度、靴に毛虫を入れてやるからな！