目覚めよ フラーンチェーン ではなく深い眠りから醒めた私はフラフラと河原町に向かう。
目指すは先斗町だ。昔、飛び込みですき焼きを食ってエライ目に遭ったので
リベンジに来たのだ。 獲物を探す獣のように注意深く進んで行く。
「村さ来ですゥ~!いかがですかァ~」チラシの無駄だッ 声を掛けるでナイ!
見つけた看板「グラスシャンパン 多数ございます」吸い寄せられるように
ドアに手を掛けると「ガチャ」 シマッタ 鍵をかけられたか
勇気をだしてドアノブを廻す。 開いた! 良かった
店員 「おいでやす~ たった今開けたところなんです~」と受け入れてくれた。
私 「取り敢えず、ドリンクメニューを見せて下さい」
店員 「ハイ、只今泡物はこちらになります」
ボアゼル・ブリュット・インペリアル ¥1300
かの有名な「ヒチコック」が愛飲した(メニューに書いてました)シャンパンだ。
私 「それを頂きます!」 口開けだった。
店員 「かしこまりました。どちらから来はったんですか?」
私 「大分なんです」
店員 「ワァー、ボク3年前に都町のワ○カさんで飲んでて知り合いになったお坊さんが
シベリア鉄道の旅をして新潟に上陸した時寄ってくれはって今でも連絡とってますぅ~
そして、近くのワインバーでごっつう勉強させてもらいましたわぁ~ お店の名前は
えーと、えーと ラ・なんたらいうてましたぁ~」
私 「ラ・コートですか?」
店員 「あーーー そうそうラ・コートさんですわぁ~ ご存知ですかぁ~?」
私 「知ってるも何も私のワインの先生ですよ」
店員 「そーですかぁ~ ごっつうワインに詳しい方でしたわぁ~」
それから小一時間、日本の将来を語り合い
私 「美味しい京野菜を出してくれるお店ありませんか?」
店員 「待ってましたぁ~ 僕、その店紹介したくてウズウズしてたんですわぁ~」
地図を描いて貰い、電話予約までして戴きました。さすが「おもてなし」の土地柄だ。
ガラガラガラ、格子戸を開ける。先客はおじさんが一人。日本酒を飲んでいた。
仲居さん 「おいでやすぅ~ どうぞ、サムイですから奥の方にぃ~」
イヤ~ン 私のスキなシュチュエーションじゃないですかァーーーーー
仲居さん 「大分から来はったんでしょう? ワタシ、母の実家がナガサキなんですよぉ~」
なにやら楽しい宴の予感が・・・・・・ 続く