独り酒
昨夜は見覚えのある1人の妙齢の女性がお見えになりました。 私の甥っ子と仲の良い
友達のお母さんでした。 以前とは少し感じが違ってましたのでそれとはなしに観察を
していました。 ポツリポツリと話す彼女の口からご主人が亡くなった事を聞かされました。
それも、未だ1ヶ月も経ってない、おまけに息子さんは大学生で大阪にいるから
完全に独りぼっち 孤独感に襲われフラリとウチに来たそうです。
取り敢えず、私もお付き合いで1杯戴きました。 ピアノ演奏のT橋が帰り支度をしていたので
彼女の為に1曲だけ演奏させました。 『愛の賛歌』でした。 一人でソファーに座ってた
彼女の肩が小刻みに震えてましたが私達はそっと見守る事しかできませんでした。
少しして、精一杯の笑顔で『ありがとう』の言葉を残してお帰りになりました。
いくらバーテンダーが心の処方箋を持っているといっても、
これだけはねェー
彼女のホントの笑顔が戻る事を祈るしかないです。
それにしても色々な独り酒があるもんです。
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