幹事の手腕。

　転送電話が鳴った。

週末の予約である。是非受けたい。

人数と時間の確認をして大丈夫です！と告げる。

こちらから団体用のドリンクプランをプレゼンすると、

行ってからメニューを見て決めたい。との返事があり

せめてウエルカムドリンクを決めていただけないかと提案するも、

ご理解戴けない。一応お伺いをしてみる。

『お客様のお好きなカクテルは何でございますか？』ワカリマセン。

『乾杯はされますか？』モチロン。

『カクテルは御注文を戴いてお作りいたします。

　お客様の人数ですと最低３０分は掛かります。

　その間お待ち戴けますか？』エー、ソンナニィ～？

『ですからウエルカムドリンクを決めて戴けると５分でお出しできるのですが。

　それで乾杯をしてからゆっくりメニューをみてお決めになれば如何でしょう？』

　ジブンデエランダノシカノミタクナーーイ。

『それではもう一度ご検討の上ご連絡を戴けませんでしょうか？』

　オタクカクテルヤジャナインデスカァ～？

堂々巡りになってしまいました。お後がよろしいようでぇ～。

じゃ、なくてぇ～。こちらの方は勘違いされてらっしゃる。

ホテルや大箱のバーでも団体客の場合いはウチと同じなんです。



そんな事を常連客のＭ氏と話しておりましたら、

予約の電話がなりました。　同じ人数で時間も同じ。

先のようにご説明をさせて戴きました。ものの５分で完了。

ご予約戴きました。こちらの幹事さんは出来る方だと思います。

確かにバーだから色々と飲んでみたい、と思うのはしょうがない。

でも、団体客の場合お酒が主（シャレ？）ではなく会話が一番なんです。

じっくりカクテルを飲むのであれば少人数で行く事をお勧めします。

そしてカウンターでバーテンダーと会話を楽しみつつ飲むのがバーの

醍醐味だと思いますよ。その時はバーテンダーにグラスの持ち方とか、

作法を聞くともっと楽しいバーライフが送れる事をお約束します。

サァ、散歩にいきますかぁ～。